[ja] フランス語で「墓へ行く」と言う時、古い表現では前置詞 à (英 : to) を使い aller à la tombe と言いますが、現代フランス語では活動領域を表す前置詞 sur (英 : on) を使って aller sur la tombe と言います。講義では、この文法変化をその背景にあると思われる死に対する文化的意識の変化に関係づけて考えます。死を悲劇的なものとする死生観が出現したことによって、それ以来、墓での行為 (喪) が重要な意味をもつようになり、活動領域を表す前置詞 sur が使用されるようになったのではないかという見解をお話しします。
発表では、フランス語を知らない人にも分かりやすく解説しますので、気軽に聴講してください。
Diachronic Study and Systematic Analysis of Unmarked and Marked Potential Expressions in French
Funders :
JST - Japan Science and Technology Agency
Funding number :
JPMJFS2110
Funding text :
Research Fund of the University Fellowship Program for the Creation of Innovation in Science and Technology : Multi- and Inter-cultural Research and Innovation Fellowship (MIRAI) Program (Research Activities at the Tokyo University of Foreign Studies)